毎日疲れるまでがんばっているのに、なぜか報われない。
やりたいことがたくさんあるのに、全然手をつけられない。
ダメだとわかっているのに、お菓子やお酒、たばこがやめられない・・・
人にはみな等しく1日に24時間が与えられています。
その中で大きな成功や資産を手に入れる人もいれば、いつまでたっても退屈な毎日で常に未来に不安をもっている人もいます。
また、同じだけの時間を過ごしているはずなのにいつも元気な人もいれば疲れている人もいます。
人生を良い方向に変えるには「環境」「付き合う人」「時間の使い方」の3つを変えると良いと言われています。
その中でも、「時間の使い方」は明日からでも変えられる要素なので、すぐに試すことができます。
この記事では、時間の使い方を変える方法と、今ある悪い習慣を良い時間の使い方に変えられるアイデアをご紹介します。
目次
時間の使い方を変えるのが難しい理由
考えずにできてしまうから
今の時間の使い方が変えられないのは、すでに悪い習慣がクセになってしまっているからです。
手が勝手にスマホに伸びてしまう、いつの間にかテレビを付けている、夕食になるとビールを開ける・・・
特に仕事が終わったあとは気が緩んで、つい楽な悪い習慣の方に手が伸びてしまいます。
これは無意識にできるくらい、何の判断もせずに行動できるからです。
何も考えずにできてしまうという事が、悪い習慣を変えることが難しい原因の一つになります。
簡単にできてしまうから
判断せずに無意識にできてしまうことに加えて、悪い習慣は「簡単にできてしまう」という事が挙げられます。
やりたいと思っても、はじめるのに準備などで時間がかかるようなことはいつか面倒になり、やめるというきっかけが作りやすいです。
ですが、テレビは電源を入れるだけで付きますし、スマホゲームはアイコンをクリックするだけで始められます。
すぐ始められることは、始めるきっかけが目につくところにあるのでやめづらいのです。
自分にとっての報酬があるから
一杯のビールには爽快感、スマホゲームやテレビには興奮や刺激、ダラダラ過ごすことによる快楽。
悪い習慣がやめられないのは、自分にとっての報酬があるからです。
人は、メリットとデメリットを比較してメリットが多いと判断した行動をします。
この単純比較に落とし穴があります。
人の脳は、直近の報酬は遠い未来の報酬よりも大きいと判断してしまうのです。
今ビールを飲まない事による将来の健康より、今爽快感を味わうメリットの方が大きいのです。
脳はこの判断を無意識にしてしまうので、悪い習慣を選んでしまいがちなのです。
時間を無駄にする悪い習慣をやめる方法
悪い習慣を難しくする
「考えずにできる」「簡単にできる」というメリットを減らすことは、悪い習慣をやめるのに効果的な方法です。
例えば、ビールを冷蔵庫に常備しない、スマホゲームのアイコンを消す、テレビの電源をコンセントから抜いておく、などです。
やり始めるのに少し手間がかかるようにすれば、簡単にできるメリットが減ります。
そうする事で、悪い習慣に手を付けてしまうことを防ぐことができます。
悪い習慣のデメリットを見える化する
悪い習慣を続けることでどんなデメリットがあるのかを、紙に書きだして見えるようにしておきましょう。
人の脳は、直近の報酬は遠い未来の報酬よりも大きいと判断してしまうのですが、直近の報酬より直近のデメリットが大きいと、やらないという選択ができます。
また、悪い習慣のデメリットを、直近と未来両方のことを見える化すると、どちらも直近のデメリットと思い込ませる事が出来ます。
例えば、今ビールを飲むのデメリットは「酔うと今日これ以上何も作業が出来なくなる」
ビールを飲み続けることによる未来のデメリットは「生活習慣病や肝臓の疾患につながる」
これを書いてみると、今ビールを飲むメリットより大きく感じませんか?
やめたい習慣は、今と未来両方のデメリットを書き出して見える化してみましょう。
良い習慣で上書きする
悪い習慣をしてしまう時間に、良い習慣を始めて上書きしてしまうこともオススメです。
他にやる事があれば、その悪い習慣をやってしまう時間が無くなります。
スマホゲームをやっていた電車の中の時間は、英語アプリの時間に変える。
テレビを見ていた時間は読書の時間にする。
ダラダラ過ごしている時間は、外に出て歩いてみる。
このように良い習慣に置き換えることにより、自然と悪い習慣を無くすことができます。
時間の使い方を変える具体的アイデア
悪い習慣を無くして良い習慣に変えていけば、時間の使い方が変わっていきます。
ですが、実際に自分の生活にどのように取り入れれば良いのか分からない方もおられると思いますので、時間の使い方を変える方法を具体的な例を交えてご紹介します。
テレビ・スマホを見てるだけの時間を別の事に充てる
テレビやスマホを見ているだけという時間は、気づけば1時間、2時間と長くなってしまいがちです。
0にする必要は無いと思いますが、惰性で見ている時間は別のことをする時間に変えてメリハリをつけていきましょう。
例えば以下のような時間に置き換えることができます。
- 家族との会話
- 友人と話す時間
- 資格取得の勉強
- ブログなどの副業
- 読書の時間
毎日このような時間を取ることができれば、人生が良いものになると思いませんか。
漫然と過ごしてしまう時間をコントロールする
毎日同じことの繰り返しや、やりたいことが何もできない、など、意味を持たない漠然とした時間を過ごしてしまうことは無いでしょうか。
毎日仕事から帰ったら寝るだけ、休みの日も何かやりたかったのに結局何もできずに終わってしまう。
そのような生活を続けていると、むなしさや将来への不安が大きくなっていきます。
これは、毎日の生活に目標が無く、達成感を味わえてないからです。
そのような事を避けるために、以下のようなことを取り組んでみましょう。
- 期限付きの目標を立てる
- 毎日少しでもその目標に近づく行動をする
- 休日にはその行動を見直し、目標を再設定する
これだけで漠然と過ごす時間はかなり減らすことができ、充実した毎日になりますよ。
また、目標達成を確実にするための習慣化の方法については、この記事も参考にしてみてください。
残業を減らして体に良い食事を作る時間に充てる
遅くまで残業し、帰りにコンビニでお弁当を買って食べている、夕食は卵かけご飯だけ・・・
そんな生活を続けていると、疲労と栄養不足でいつか倒れてしまいます。
忙しい毎日で食生活が乱れがちの方は、残業を1時間減らし、その分の時間で自炊してみてはいかがでしょうか。
良い食生活をするには、やはり時間が必要です。
そして、仕事を頑張ったせいで体を労わる時間が無いのは本末転倒です。
もし、そんな生活を余儀なくされる職場であれば、転職も考えた方が良いかもしれません。
食生活を見直すためにも、仕事を少しでも早く終わらせることを考えてみましょう。
買い物に出かけずにネットショップで購入
買い物をするために出かけるという時間が、すごく自分にとって大切な時間になっているのであればこの例は読み飛ばしていただいても大丈夫です。
そうでなければ、ネットショップが充実している現代、買い物をしに出かけるというのは時間のロスになってしまいます。
忙しいけど少しでも時間のロスを減らしてやりたいことをやりたい、という人は買い物はネットショップで済ませることがオススメです。
少し割高になる可能性もありますが、その分の差額とやりたいことができたり何かを勉強して将来の収入を上げられることを比較して、どちらに価値があるか考えてみましょう。
毎日晩酌するデメリットを認識して、代わりに水を飲む日を作る
晩酌する癖をやめるには代わりに水など別の物を飲むことにするのが良いのですが、それだけではすぐにザセツしてしまうと思います。
ザセツを防ぐ為に、「デメリットの見える化」も合わせてやっておきましょう。
- 晩酌をしたときの、直近のデメリットを書く(お酒が入ると今日何もできなくなる、など)
- 晩酌をし続けたときの、未来のデメリットを書く(肝臓の病気になる、など)
- 「〇曜日だけは水にする」というルールを決める
デメリットが見えて、更に自分がお酒を減らせる自信が出来れば、お酒を飲まない日を増やしていくことができます。
気が進まない付き合いでのイベントや飲み会は断る
自分が行きたくないイベントや飲み会に時間を使うことほど、無駄なことはありません。
断りづらいひとは、以下のように考えてみましょう。
- 気が進まない人が参加することで、他の人の時間も無駄にする
- 自分の時間は自分で守るべき
断る時は、誘っていただいたこと自体に感謝を示し、家庭の事情や体調など、客観的に正当だと思える理由を添え、誠意を持ってお断りしましょう。
夜更かししてやってしまうことを早朝にシフトする
仕事から帰ってきて、夜にしかやりたいことが出来る時間が無い方は多いと思います。
しかし、夜にやると効率が悪かったり、寝不足になる、リラックスできずに睡眠の質が下がるなどのデメリットが考えられます。
できるだけ夜は遅くまでがんばらずに早く寝て、朝にやってみることをオススメします。
時間の使い方を変えるだけで人生は劇的に変わる
日々の時間の使い方は、自分の人生そのものと言っても過言ではありません。
貴重な自分の時間を悪い習慣に費やしてしまうほど、もったいない事はありません。
今回紹介したアイデアの中から、何か一つでも選んで、時間の使い方を変えるきっかけにして頂けると嬉しいです。