毎日仕事をしていると、
「どうしてもやる気がでない」
「朝、すごく仕事に行きたくない」
と思う日はあると思います。
10年以上IT企業に勤め大変な案件を何度も乗り越え、現在はマネジメントをしている私が、仕事の「やる気」が出ない状態の時のオススメの対処法を原因別にご紹介いたします。
目次
やる気がでなくなる原因
体の疲れが溜まってブレーキがかかっている
睡眠不足が続いている
睡眠不足はやる気の大敵です。
気分が落ち込みやすく、判断力が衰え仕事のミスもしやすくなります。
1日平均7時間未満が続いてやる気が出ない状態であれば、睡眠不足がやる気の低下につながっている可能性が高いです。
長時間労働や休日出勤が続いている
「1~2時間の残業くらい仕方ない」と思い、毎日やっていませんか。
2時間残業をすると、仕事が終わるのは夜20時頃、帰ったら21時であとはご飯を食べて寝るだけになってしまいます。
この生活が当たり前になってしまうと、家に帰っても何もできず、毎日「仕事以外考えることがない」状態となり仕事への新鮮味を感じることができなくなってしまいます。
運動不足
運動不足の状態になると、脳の血流が悪くなってパフォーマンスが低下したり、セロトニンの不足でメンタルの落ち込みの原因になります。
仕事が嫌なわけではないけど何となく前向きになれないときは、運動不足かもしれません。
一度軽い運動で気分転換してみてはいかがでしょうか。
メンタル面の調子が悪く、前向きになれない
大きなプレッシャーを感じている
仕事にはある程度のプレッシャーがあるほうがやる気につながることがあります。
しかしそのプレッシャーが自分が耐えられる程度を超えてしまうと、ストレスになりやる気の低下につながってしまいます。
また、仕事に対してプレッシャーを過度に感じすぎていることもあるかもしれません。
すべて「自分の責任だ」と背負い込んでいたり、「失敗は許されない」と思い込んでいることが自分の気持ちを後ろ向きにしていることもあります。
自信を無くしている
失敗をしたり、他人と比べて自信を無くしているとき、やる気も低下してしまいます。
自信があると気持ちも前向きになり行動したくなりますが、自信がなくなるのはその逆になります。
何があったわけでもなく自信がないとき、自分に対するハードルを上げすぎている完璧主義の傾向があるのかもしれません。
できたことよりできなかったことが気になると、いつまでもできると思えないのでやる気が低下する原因になります。
ストレスが溜まりすぎている
なにごともガマンが必要な時はある。
そう考えてストレスがあることを放置していませんか。
発散されていないストレスを無意識に抱えていることで、それが「やる気がでない」という状態になって表れている可能性があります。
ストレスになっている自覚がなくても、小さな違和感を見逃してそれがいつも当たり前になってしまっていることがあります。
例えば、上司や同僚が少しだけチクリと刺さる言葉を毎日言ってくるとか、いつも自分の仕事じゃないような仕事が来るなどです。
ストレスはまず気づくのが大切です。
プライベートでの心配ごとを抱えている
仕事はそんなにつらくないのに、なぜかやる気が出ない。
もしかすると、家での心配ごとを抱えていて、ゆっくり休めていないのではないでしょうか。
プライベートや家族という安心できる土台があっての仕事です。
そこに心配があると、やはり仕事に身が入らないのは当然と言えます。
甘えだと思わず、誰かに相談することや自分を休ませることが必要です。
仕事や職場に原因がある
仕事内容に興味が持てない、意味を見出せない
体や心の疲れがなく、ただやる気が出ないのは本当に仕事に興味を持てないからかもしれません。
以前は楽しかった仕事も、先が見えてしまうとつまらなく感じたり、飽きてしまうものです。
仕事に興味がない、とはいえすぐに仕事は変えられません。
どれだけ楽しかったことでも、長年続ければ飽きが来るのは当然です。
新しい目標や意味を見出すことは可能ですので、あきらめないでも大丈夫です。
評価してもらえないと感じている
周りが先に評価されて出世をしていく、頑張っているのに誰も見てくれていない。
こんな状態が続くと、やる気が無くなってしまいますよね。
ですが、やる気がない状態で仕事をしてしまうと、さらに評価を下げてしまうかもしれません。
周りは見えないところでもっと頑張っているかもしれませんし、たまたま何かのタイミングで上司がその人に目をつけたのかもしれません。
実際のところはどうか、考えても分からないものです。
そこで思い込みだけで落ち込んでしまうのは非常にもったいないことです。
会社の方針に納得がいかない
会社の方針が急に変わって、今までの業務が大きく変わってしまうことはよくある話です。
今まで自分が積み重ねてきたことを否定するような変化が起きることもあります。
そんなとき、やる気が無くなってしまうのも当然です。
ですが、会社の経営層が時代の変化をとらえて戦略を考えた結果そのような方針になったのであれば、自分が変わるべき時が来ているのかもしれません。
そして、合わないのであれば転職など他の道を探すきっかけになるかもしれません。
職場環境に問題がある
上司のパワハラや雰囲気が悪いなどの人間関係の問題も、机やいすが粗悪だったりPCが古すぎるなどの物理的な環境の悪さのいずれも、やる気を低下する原因になります。
これは自分で改善できることがあるなら対処のしようもありますが、自分では変えられないことで悩み続けるとメンタルに支障がでる可能性があります。
自分の居場所を変えるべきかもしれないことを、よく考える必要がある状態です。
やる気が出ない時に乗り切る方法
体の疲れが原因の場合
早く仕事を切り上げて早く寝てみる
体の疲れがやる気の低下につながっているというのは、自分では「大丈夫」と思い込みながらも体の疲れを溜めこんでいっている状態だと思います。
まずは睡眠不足を疑い、いつもより早く寝ることを試してみてください。
そのために「今日は早く帰って寝るんだ」と朝決めて、仕事の予定を明日に回して早めに帰宅できるようにしたり、午後休を取得するなどをしてみましょう。
睡眠を長めにとることで回復するのであれば、睡眠不足によるやる気の低下があったことを自覚できると思います。
こまめに休憩し軽いストレッチをする
長時間デスクワークをしている方は、運動不足による体のこりや脳の血流悪化が起こっていてやる気の低下につながっている可能性があります。
1時間おきに休憩して、肩回しや首回しなどのストレッチをこまめにするようにしてみてください。
少し体が軽くなって仕事のパフォーマンスが良くなり、やる気も回復すると思います。
仕事量について上司と相談する
長時間労働や休日出勤が続いているのは、普通のことではありません。
1か月程度の繁忙期であれば業種によってはあるかもしれませんが、それが数か月続くのであればそれは会社や上司の采配に問題があると思います。
まずはどの仕事が減らせれば楽になるのかを自分で考え、上司に相談することをおススメします。
自分が「できない人」と思われるのが怖いと感じるかもしれませんが、自分が倒れる方が会社にとって損失になると考えた方が良いです。
その状態で相談して「できない人」扱いを受けるのであれば、転職を考えた方が良いと思います。
メンタル面の問題の場合
仕事を重く感じすぎない
自分の責任を必要以上に感じたり、失敗したくない気持ちが強すぎるのは「完璧主義」の傾向にあるかもしれません。
それを少しでも軽くすることで、メンタルの疲れをやわらげやる気を取り戻せる可能性があります。
仕事を重たく感じる心を軽くするコツはこちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。
habit-life.com/?p=1586
ストレス発散できる方法を探す
忙しくてストレス発散できていない人は、忙しくてもスキマ時間などでストレス発散できることを見つけましょう。
体を動かすのが好きな人は運動、何かに没頭したい気分なら読書や創作活動、何もしたくない場合はマインドフルネス、映画を見るなど、自分に合うやり方を探すことが必要です。
探すという時間を作るだけでも、少しストレスから解放される時間になりますよ。
上司、外部機関などに相談する
体の疲れもなく、いろいろな対策を試してもメンタル面が原因のやる気低下が続いているのであれば、放置していると自分の心を壊してしまう可能性があります。
上司に相談できるのであれば、まずは上司に相談することが良いでしょう。
相談しづらい場合のために産業医や外部機関によるメンタルヘルス相談窓口が用意されている会社も多いので、そちらも確認してみましょう。
まだそこまで・・・と思う場合は、家族や友人などの身近な方に一度相談してみるのが一番です。
愚痴を言うだけでも心が救われることもあります。
仕事や職場に原因がある場合
仕事の好きな点や誰の役に立っているのかを考える
仕事に急に意味を見出せなくなったとき、目の前のことしか見えなくなって本当の仕事の価値を忘れてしまっているかもしれません。
自分がこの仕事を選んだ時の気持ちや、仕事が好きだと思う場面を思い出して書き出してみましょう。
また、自分の仕事が誰の役に立っているのかを考え直すのも、自分の仕事の価値や意味を思い出すのに良い方法です。
自己学習でスキルを磨く
評価されないことや仕事がうまくできないことが悩みであったり、仕事がつまらないと感じる場合、自己学習でスキルを磨くことをオススメします。
仕事のスキルは経験の積み上げだけで上げていくと、その職場でしか通用しないスキルになってしまいます。
一般的な方法で体系的に学ぶことで、別の場所でも通用する知識やスキルとなります。
また社外の情報を把握していることは、社内の競争力強化や業務改善につなげられるなど、高く評価される可能性があります。
勉強をすることは、仕事を前向きに取り組めるきっかけになります。
転職準備や副業など他の仕事にも目を向けてみる
自分で勉強した結果、今の仕事が物足りなくなったり価値が見いだせないのであれば、よりレベルの高い仕事に転職するか、副業で別の仕事に挑戦することをオススメします。
まだ今の仕事をやめる勇気がなくても、転職活動で外の世界を見たり副業の情報を集めるだけでも前向きな気持ちになれます。
他にも自分のできることはある、と思えると不思議と今の仕事にも身が入るのです。
やる気を保つためのポイント
やる気を出すために試したい5つのこと
今までご紹介した中でも、すぐに実践できることを最後にまとめます。
- 早く切り上げるか思い切って休む
- 仕事を軽くする方法を試す
- 自身の価値観やスキルを見直す
- 身近な人、または上司に相談する
- 転職や副業の情報に触れてみる
「やる気」は自然に出てくるものではなく、何か行動したことをきっかけに出てくるものです。
まずは何か1つ、行動を変えてみましょう。