「動いていないのに毎日疲れる」
「ストレスが溜まってイライラする」
「頭が働かなくてぼーっとする」
こんな症状に悩まされている方は、「脳が疲れている」のかもしれません。
脳の疲れを取り、パフォーマンスを向上させれば、もっと時間を有意義に過ごすことが出来るようになります。
この記事では、脳を休めてパフォーマンスを向上させる「瞑想」の効果と方法について、ご紹介します。
目次
脳の疲れでパフォーマンスが低下する
脳は判断する事で疲労していく
私たちの脳は1日35,000回も選択・決定を繰り返しています。
決定をする回数が多ければ多いほど、脳は疲労し、ストレスを感じていきます。
また、スマホを何気なく使っている時、自分では「何か判断している」という意識は無いと思いますが、実は短時間でのインプット量が多すぎて、脳が常に情報を処理し、意思決定を繰り返しています。
脳が意思決定を繰り返して疲れると、情報の処理能力が低下し、その結果集中力や記憶力、判断力の低下につながります。
時間がうまく活用できなくなる
脳が疲弊すると、ぼーっとしている間に時間が過ぎていたり、集中力が低下して、ことでやるべきことが思うように進まず非効率になる事により、使える時間がどんどん減ってしまいます。
また、脳が疲れると自己コントロールもうまく出来なくなり、スマホやゲームをやめられなかったり、やるべきことを始めるのを迷ってしまうなど、更に脳を酷使してしまうこともあります。
瞑想のすごい効果
集中力の向上
瞑想の一番の効果といえば、集中力の向上です。
瞑想は、脳を一旦判断や決定などから遠ざけて「いま、ここ」に集中するトレーニングです。
過去や未来への不安や、今ここにない事が思い浮かぶ「雑念」が、集中力が散漫になる原因です。
その「雑念」から「今ここ」に戻すトレーニングをするのが、瞑想です。
ストレス耐性がつく
ストレスは、外部からの刺激によって生じる反応です。
瞑想によって、物事に評価や判断をしない事に慣れる事で、刺激に対する反応を抑える事が出来ます。
何か起こった事に対して怒りや悲しみなどの感情の起伏あると、それがストレスになっていきます。
しかし、起こった事を客観的にとらえ、評価をせず、ただ起こった事として認識する事が出来るようになれば、ストレス耐性がつくようになり、ストレスをため込まない脳に変える事が出来ます。
自己コントロール能力の向上
瞑想中には雑念や感情が沸き上がる事があります。
その時に、それに対して反応しない練習が出来るのが、瞑想の良いところです。
感情を別にして「今、ここ」に集中できるようになる事で、自分の気持ちに惑わされずに行動出来るようになります。
瞑想を習慣化する方法
最初は1分~3分
最初は3分間をオススメしますが、難しい方は1分からでも良いと思います。
- タイマーをセットします。
- 姿勢を良くして座り(あぐらor椅子)、深い呼吸を鼻で行います。
- 目は閉じるか、半開きくらいにして遠くを見つめます。
- 自分の呼吸だけに集中して、息が出入りするのを感じます。
- 少しすると、違う事が頭に浮かんでくると思います。
- 違う事を考えていた事に気付いたら、ゆっくりと意識を呼吸に戻します。
雑念がある事が悪い事ではありません。
違う事を考えていた脳を戻す時に、脳が鍛えられるからです。
10分出来るようになるには
3分でもかなり長く感じるので、10分出来るようになるには相当難しいのでは?と感じると思います。
私は毎日瞑想を10分やっていますが、この3分の積み重ねの形で、続けられています。
10分のタイマーの中で、3分ごとに音が鳴るようにアプリを設定しています。
すると、3分ごとに一旦気付きをくれるので、雑念から戻る事が出来、再度スタートできるのです。
利用しているアプリはこちらです。
音も癒し系なので、突然鳴ってもビックリしない、自然なものになっていますよ。
瞑想を取り入れるスキマ時間
瞑想をするのにオススメのスキマ時間はこちらです。
- 朝起きてすぐ
- 出かける準備が出来て、出るまでの時間
- 電車やバスの中
- 帰ってから、何かを始める前
- お風呂の中
- 寝る前
こんなにも出来るタイミングがあるので、どこかで取り入れたいですね。
瞑想の記録をする、仲間を作って共有する
瞑想の習慣は、自分一人ではモチベーションを保つことが難しく、続けることが難しいと感じる方もおられると思います。
そこでオススメなのが、瞑想アプリなどで瞑想した人時間を記録したり、瞑想仲間を作って継続している事を共有する事です。
習慣の記録と共有に関しては、こちらの記事で詳しくコツを説明していますので、参考にして頂ければと思います。
瞑想を学ぶのにオススメの本
瞑想は奥が深いので、少しやってみて「出来そうかも」と思ったら、本で一度勉強してみてはいかがでしょうか。
①疲れない脳をつくる生活習慣
現代人の毎日の疲れを軽減できる方法として、瞑想が紹介されています。
やり方も詳しく掲載されていますので、これから瞑想を続けていかれるかたは是非参考にしてみてくださいね。
瞑想以外にも、食べ物や睡眠など、脳の疲れをとるための方法が複数紹介されています。
②世界のエリートがやっている最高の休息法
イェール大学で脳科学を学ばれた方が、科学的に正しい脳の休息法として、マインドフルネスを紹介されています。
呼吸瞑想だけではなく、歩行瞑想や慈悲の瞑想など、様々な種類のマインドフルネスの方法を、ストーリー仕立てで紹介されています。
ストーリーも面白いので、初心者の方にもオススメですよ。
瞑想を避けた方が良い人
ただし、中には瞑想に向かない人もいますので、注意してください。
New Scientistの記事で紹介されたある論文によると、約8%の人が、不安の増大といった瞑想による悪影響を経験しているそうです。
引用元:lifehacker「瞑想が向かない人もいる。『約8%の人が悪影響を経験』という研究結果」
目を閉じて、ここだけに集中していると、少し不安な気持ちが出てくるのは事実です。
瞑想を行う前よりも不安感や抑うつが増大する方は、避けた方が良いでしょう。
瞑想を習慣化して豊かに過ごせる時間を増やそう
現代人は、周りの大量の情報にさらされ、それに常に反応している状態です。
これでは、脳が常にオーバーワークの状態となり、毎日疲れが取れない、ストレスがたまるという状態が続いてしまいます。
日々の習慣に瞑想を取り入れ、反応しない練習をする事で、自分の時間を豊かに過ごせるようになりますよ。