「どうやっても続けられない」
「いつも途中で嫌になる」
「自分のペースが分からない」
「自分のペースで続ければいい」というアドバイスがよくありますが、私はそもそも自分のペースが分からない、自分のペースをどうやって保つのか分からないことがあり、多くの挫折を経験しました。
この記事では、そもそも自分のペースを保つとはどういう事かという事から、どういう時に乱されるのかを解説し、その対策をまとめました。
目次
「自分のペース」とは
「自分のペース」とは、「心」と「身体」と「時間」の3点が心地良い状態です。
【心】自分で決めた事を、純粋に楽しめる状態
まず、「自分で決めたことをやる」というのが「自分のペース」の大前提です。
一見「やりたいことを見つけた」と思っても、それは「他の人が良いと言っているから」であったり、「何となくやらないといけない事だから」ということを「やりたいこと」と思い込むケースもあります。
また、いくらやりたいことであったとしても、その過程を純粋に楽しめないくらい追い込んでしまう状態は、「自分のペース」とは言えません。
やりたいことを、純粋に楽しんでいる状態こそが、「自分のペース」であると言えます。
【身体】無理をしない
身体に無理をさせない状態であることも、自分のペースの条件です。
睡眠時間を削ってでもやる、疲れて休みたいのに動く、などは無理している状態です。
また、これは自分では見落としがちなので注意が必要なのですが「身体に肩こりや腰痛、動悸、不眠などのストレス反応が出ているのに続ける」というのも身体を無理させている事の一つです。
「肩こりくらい我慢しないと」という事を続けるのは、自分のペースを保てていない状態です。
身体に無理がある場合は必ず休息する時間を設けるのが、自分のペースを保つのには必要になります。
【時間】立ち止まれる余裕
どうしても達成したい目標だからこそ、毎日ノルマを進捗させるためにスキマ時間も含めてやり続ける事は大切です。
ですが、最初に立てた計画をそのまま改善も無しに何も考えずに突き進むと、本当は無理しているのに気付けないことがあります。
また、少しの生活リズムの変化に耐えられない計画であった場合、時間に余裕を持たせていない事でそのたびに無理をしなければならない事もあります。
時間の余裕は、「身体」と「心」のペースを守るために必要なものなのです。
「自分のペース」が乱される原因
情報に惑わされる
何かを始めた時にやり方を調べると、「〇〇した方が良い」「××は絶対にすべき」などという、ハウツー情報が溢れ返っています。
もちろん、これは参考にすべき情報であり、正しいやり方を知らずに始めるより、知ってから始める方が時間を無駄にせず、気持ちも楽になると思います。
ですが、それが本当に自分に合ったやり方なのか、自分の今の生活で出来ることなのかは、見極めた方が良いでしょう。
また、「やり方」は「なりたい姿」と一致していた方が続けやすいです。
今より楽になりたくて始めたのに今より頑張らないといけないやり方をしてしまうと、自分のペースを乱される原因になります。
周りの人の進捗や勢い
同じ時期に同じことを始めた仲間を作ると、一人で続けるより不安も少なく、楽しく続けられます。
ですが同時に、比較して焦ることにより、楽しくなくなる、自分の進めているやり方に疑問を持つなど、自分のペースが乱される原因にもなりかねないですので、注意が必要です。
周りと自分のペースは違って当然。
焦る気持ちは抑えて自分の気持ちを優先するようにしましょう。
生活リズムが崩れること
毎日同じ時間軸で行動出来ていれば、自分のペースを乱されることは少ないと思います。
ですが、予期していないトラブルや予定外のイベントなど、普通に生活していると予定が変わる事はよくあることです。
そんな生活リズムのくずれを1日でリカバリできれば良いのですが、数日間続くと自分のペースを乱す原因になる事があります。
例えば、トラブルがあっていつもより残業を数時間してしまう日が続くと、いつも出来ていたことが出来なくなってペースを乱され、嫌になってしまうこともあるでしょう。
そうならない為には、普段から少し余裕をもった計画にしておくことが大切です。
「自分のペース」を保つためのポイント
目標設定を正しいものにする
目標設定に問題があると、周囲の情報に流されたり、周りの人が気になって自分のことが手に付かない、モチベーションが上がらなくて前に進まない、などの問題が出てくることがあります。
今自分が目指している目標が、本当に自分の心からやりたい事ですか?
また、それを達成することで本当に自分のなりたい姿になれますか?
このような問いに対して、NOであれば目標設定を見直してみましょう。
規則正しい生活
睡眠時間を削っている、ご飯を食べる時間が極端に遅くなっているなど、生活リズムを無理に変えないとこなせないようなものは、自分のペースで出来るとは言えません。
起床時間、食事の時間、就寝時間は出来るだけ守った上で、物事を進めるようにしましょう。
短期集中でやるならまだしも、長い期間をかけてじっくり目標に近づくのであれば余計に、生活リズムの安定は不可欠です。
無理をすると、睡眠不足や疲れで挫折してしまう可能性も高まってしまいます。
マイペースで受け入れられる環境
何か新しい事を始めたら、習い事の仲間ができたりSNSで発信するなどソーシャルな付き合いが増えると思います。
その付き合いの中で自分を偽ったり、無理に付き合いを広げたりすることにより、自分のペースが保てなくなる可能性があります。
出来るだけ自分が無理をせずに付き合える距離感で楽しみましょう。
正しい目標設定をしていれば、自分に近くて合う人が周りにも集まるはずですよ。
「自分のペース」が保てる習慣設計
余裕を持った時間見積り
やろうとしているタスクの時間見積りは、出来るだけ長めに取るようにしましょう。
- 10分で出来ること→30分は見込んでおく
- 30分で出来ること→1時間は見込んでおく
- 1時間で出来ること→1時間半~2時間見込んでおく
これにより、毎日のスケジュールに取り込んでも、自分のペースを守って続けることが出来ます。
朝・昼・晩のどこかに余白を作る
スキマ時間などに習慣付けをする時、1日の予定をビッシリ詰め込んでしまいがちです。
これでは、リラックスする時間や考える時間が無くなり、いつの間にか一杯一杯になってしまいます。
- 朝準備して出かけるまで5分
- 昼休みにご飯を食べたあと15分
- 夜寝る前の30分のリラックス時間
これらの余白時間では、その日の気分により好きなように過ごすと、忙しい毎日でも自分のペースを取り戻すことができるようになります。
休日は見直す時間を作る
休日などまとまった時間を取る事が出来る時に、目標に対する今の進捗と目標設定について一度見直す時間を設けましょう。
まずは、進捗度合いから無茶な目標になっていないか。
そして、そもそも目標設定が間違えていないのか、やってみて始めて見える事もあると思います。
目標設定の見直しのチェック項目をいかに上げておきます。
- 今の進捗のままで目標に達成できるか
- 今進めていて、本当に楽しいか
- 楽しくなければ、どうすれば楽しくなるか
- 楽しくなくても、目標に向かいたいのか
- 目標と自分のありたい姿との整合性は合っているか
- 進めている事により、別のことが犠牲になっていないか
問題があれば目標を変えたりレベルを下げたり、すこし時期を延長することを考えてみましょう。
「自分のペース」を保つことは継続の条件
自分が無理をする状態は、そんなに長く続けられません。
嫌になったり、身体を壊したり、生活の乱れを生じさせていつかはやめたくなってしまいます。
長く続けたいこと、長期間で大きな目標を達成したいことは継続する事を一番優先する事を心がけ、決して自分に無理をさせないように気を付けましょう。